さだまさし「月虹」を観る:その10
少し間が空いてしまったが、しんみりと聴いた。しばらく入院していた事もあって、「第3病棟」と「療養所(サナトリウム)」が身に沁みた。
「第3病棟」はメロディーと詞の内容が異なり、最初に聴いた時からしばらく、少年は退院したものと勘違いしていたくらいだ。単に私の理解不足といえばそれまでだが。
「療養所」は、私が手術後に入ったリカバリ室にいたお婆さんを思い出して切なくなった。隣か一つ空けての隣かは分からなかったが、深夜独り言を言い続けていたので、看護師にどうしたのかと訊いたら、ぼけのような症状が出ているらしいとの事。高齢になってからの手術では、そのしんどさに精神が錯乱する事があるらしく、それがまだ戻っていないのか、それともタイミングが重なってしまったのか、どちらにしても悲しい。
そこから個室に移ってからも、何処からか看護師を呼び続ける声と、夜中になってナースコールを押し続ける音が聞こえてきて、同じ人かどうかは不明だが、誰もいつかは向かう身ではあっても切ない思いをした事が蘇ってきた。
そして「胡桃の日」。怒りは人間の感情では恐れとともに古いものであるらしい。敵とバッタリあった時に、自分の身を守るためには「逃げる」か「戦う」か、それを瞬時に判断しないと生死に関わるからだ。だから普段温厚な人であっても、原始の感情を呼び起こされた時には、動物と同じ「殺る」か「殺られる」か。振り上げた右手の拳で「僕」が何をしようとしたのか、驚いて振り向いた「君」が見たものとは一体・・・。
アンコールに対する気分の悪さについてはまた別の機会に
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コメント
あなたは、お金がないといつも歎いているのに、何で個室に移ったのかが理解できない。
普通の人は、私を含めて大部屋でしょう。
意外と贅沢な人ですね。
投稿: ガス屋の回し者 | 2013年10月26日 (土) 20時35分
ガス屋の回し者さんこんばんは。
個室に入るかどうかは私の裁量です。理解されようとしているつもりもありません。
以上(唖然!)。
投稿: sunshine_hera | 2013年10月26日 (土) 21時52分
ガス屋の回し者さんって、唖然さんなんですか?
投稿: 黄金バット | 2013年10月26日 (土) 22時32分
バットさんこんばんは。
回し者さんが誰かは知りませんが、少なくともオフラインでの私の知り合いではないと思いますよ、理由はありませんが。
投稿: sunshine_hera | 2013年10月26日 (土) 22時51分
なんか良く分かりませんが、あなたの心情とか人物そのものを理解したい訳ではありません。
又、最近話題の「矛と盾」でもありませんが。
あなたの書いている内容が、私には色々な点で矛盾している様に感じます。
それでここが矛盾していませんかとコメントをしたまでなんですが・・・。
投稿: ガス屋の回し者 | 2013年10月27日 (日) 00時35分
回し者さんご指摘ありがとうございました。
投稿: sunshine_hera | 2013年10月27日 (日) 12時44分
ところで、あなたにとってナゼ個室だったのかは、やはり書かないのですか?
内面に及びそうな事は避けているのですか?
その辺の事を明け透けに書けば、読み手は増えると思いますが・・・。
投稿: ガス屋の回し者 | 2013年10月27日 (日) 13時57分
回し者さんご指摘ありがとうございました。
投稿: sunshine_hera | 2013年10月27日 (日) 14時33分